2012年05月26日

決算説明会続報

ここ2日間ほどのVTホールディングスの株価は堅調に推移していますが、これは決算説明会の内容が好感されたのではないかと感じます。今後決算説明会の内容を元にアナリストの方々の分析が進めば、さらに買いが増えるのではないか?と期待しています。
VTホールディングスは ストロングBuy! というアナリストレポートが続々と発表されることを楽しみにしています(笑)

今回は2件のM&Aの経緯などについてまとめてみます。
特に3月5日に発表されたイギリスの三菱自動車ディーラーCOLT CAR RETAIL LIMITEDの株式取得については、まったくの予想外でした。以前から南アフリカの自動車ディーラーを買収していますが2〜3店舗の規模であり、販売店を買い取ったようなイメージです。それ以前にもタイやマレーシア、中国、インドなどでも、現地の自動車ディーラーにコンサルティングをしたり一部出資などもしていましたが、新車販売が伸びている新興国での自動車ディーラービジネスは期待度が高い分競争も激しいですし、買収コストもプレミアムが載って高くなりがちです。そんな経緯もあって最近は海外にはあまり力を入れていない印象だったので、イギリスの新車ディーラーの子会社化は唐突な印象でしたし、なぜ海外なんだろう?と感じました。

この辺りの経緯について聞いてみたところ、COLT CAR RETAILのホームページにも書いてある通り、2011年7月頃にM&Aの話が出てきて、現地に視察に行ったそうです。COLT CAR RETAILは三菱自動車のインポーター(輸入権を持っている会社)である三菱商事の直営ディーラーであり、イギリスでは最大の三菱ディーラーです。赤字が続いていますが実際に店舗を見て回って、この辺りを改善すれば黒字化できるな!とイメージできたので、買収を検討することにした。三菱商事の直営ディーラーということもあって、経理面などもしっかりしていて、隠れた含み損などの心配がない点も良かった。
日本国内でのM&Aをずっと検討してきたが、案件があってもなかなか最終的に決まらない状況が続いていたので、子会社化することにした。店舗数が数店しかなかったら効率が悪いので買収しなかったと思う。COLT CAR RETAILは売上も100億円程度あり、社員を送り込むだけの規模がある。言葉の問題や誰を送り込むのかという問題もあり、国内の自動車ディーラーの立て直しよりは時間がかかる。それでも6月頃からは黒字化を見込んでいる。(ずっと赤字が続いていた会社ですが、子会社化して3ヵ月目からの黒字転換を予定していることになります)
子会社のトラストで中古車をアフリカなどにネット販売しているが、円高と東日本大震災による中古車価格の高騰で昨年は業績が伸び悩んでおり、イギリスや韓国で中古車の調達なども行っていた。COLT CAR RETAILは中古車も多数取り扱っているので、トラストとのシナジー効果が見込める点も子会社化のポイントになった。
すでにイギリスに中古車のストックヤードを作り、イギリスで中古車の写真を撮りWebに掲載してアフリカなどへの販売を開始している。COLT CAR RETAILの保有する中古車だけでなく、COLT CAR RETAILの店舗を使って現地で中古車を集めている。
注記)今まではイギリスや韓国で中古車を集めて保管場所を都度確保し、日本でWebに掲載して販売していたと思いますが、現地で完結できるのは効率的です。より多くの中古車を集めることができるので、トラストの事業展開にとっても大きなプラスになると思います。台数がまとまれば輸送効率も高くなりますし、韓国からアフリカに送るよりイギリスからアフリカの方が近くて輸送費も削減できそうです。

イギリスでの買収を検討している中で、9月になって日産サティオ埼玉の話が舞い込んできた。
日産サティオ埼玉は3年前に事業再生ADRの適用を受けて事業再生に取り組んでいたが、2012年5月が期限になっていて、期限までにADR適用時の目標を達成しないと倒産という状況だった。当時目標を達成する目途はなく、このままいくと倒産という状況だった。店舗も見に行ったが、エアコンが壊れていて扇風機しかないような店もあった。今まで子会社化してきた中でも一番悪い状態で、他に誰も引き受け手がなくて日産自動車から引き受けの打診があった。日産からすれば、このまま倒産すると売掛金の回収もできなくなるので困っていたと思う。ひどい状況ではあったが、VTホールディングスなら立て直せる自信があったので、子会社化することにした。
今まで以上に万全の準備が必要と考え、2月から店長を集めて研修したり、VTホールディングスの中でも一番利益率の高いディーラーの長野日産の社長を送り込んだりして、事前の準備を進めてきた。
VTホールディングス傘下のディーラーは基本的に年中無休で営業しているが、買収した会社はシフトの関係もあり、半年から1年くらいかけて徐々に営業日を増やしてきたが、日産サティオ埼玉はあまりにも状況が悪かったので、最初から年中無休にした(笑)
その結果ゴールデンウィークは周りの日産ディーラーが休業していたので、多くのお客様に来ていただきかなり売れた。
4月の売上の2/3ほどは3月に契約した新車売上になり、VTホールディングス傘下に入ってから契約した売上は1/3程度になる。3月の契約分は1台当たりの利益が8万円程度だったが、4月以降はVTホールディングスのノウハウを注入しているので19万円/台に改善している。5月以降は20万円程度まで改善すると見ている。
日産のディーラーでボリュームゾーンは14〜15万円/台であり、すでに日産サティオ埼玉はこのレベルは上回っている。(だから4月から黒字化できたんですね!)
一番利益率の高い長野日産は30万円/台を実現しており、日産サティオ埼玉を含め他のディーラーもこのレベルを目指して収益改善を進めていく。

他に誰も引き受け手が居ないような赤字会社でも1ヵ月目から黒字転換できるんですから、自動車ディーラー経営に関するVTホールディングスの力は素晴らしいですね!
誰も引き受け手が居ないような会社であれば、競合にもならないので安く子会社化することもできます。今回は1,500円ですからね(笑)とはいえ債務超過なので15億円の追加出資が必要となりましたが。
こういった会社の立て直しも良いですが、もう少し規模が大きくて状態の良い会社についても、ぜひVTホールディングスに買収の打診をしてほしいですね。売上が300億円規模会社の子会社化が2〜3決まれば、目標として掲げていた2,000億円企業になることができます。

他にもM&Aの案件はあるようなので、自動車メーカーのOKも出てすんなりとM&Aが決まるといいですね!今までずっとM&Aの話はある、検討していると言い続けてきた高橋社長ですが、この5年間なかなかM&Aが決まらず、株主として待ちわびていました。
今回立て続けに2件決まったので、今期以降のM&Aにも期待しています。
前回のM&Aも3件続けて決まっており、決まる時には決まるのかもしれません(笑)
この機会を逃さず良い案件を決めてほしいですね!


posted by Zai at 12:02| Comment(2) | TrackBack(0) | セミナー報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
zaimaxさん いつも有益な情報をアップしていただき、大変勉強になっています。ありがとうございます。
一喜一憂の一週間でしたね。 為替やEUとは縁遠いVTHなのにと、ちょっと歯がゆい思いです。
 ところで、いままでVTH100%だったリスクを分散するため、昨日2割を東日本ハウスにしました。 長期保有の予定でウオッチし、今後の増減方針を決めるつもりです。
Posted by g夢2 at 2012年06月02日 07:58
こんにちわ。 いつも的確な情報&ご意見ありがとうございます。 
今週も一喜一憂でしたね。 同じパターンが続いたので昨日(木曜)売り出したら引けに売れちゃって、今日買い戻しました。(一応中長期ホルダーなので) 
リスク分散した東日本ハウスもVTHの半値をキープして伸びているので、今のところ結果オーライ。 消費増税の2014年、15年を意識してホールドしたいです。
また、リスク分散の二番手候補にスカイマーク、Jトラストをウオッチしています。
 
P.S. 財満さんの記事読みました♪
Posted by g夢2 at 2012年06月15日 16:45
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