2010年10月28日

業績予想上方修正後の株価や配当政策について

業績の上方修正については下記の記事にまとめましたが、ここでは株価の反応や配当政策について書いてみたいと思います。
   2Qと通期の業績予想を上方修正exclamation×2

上方修正発表後、翌日の株価は買い気配でスタートし、18円高の160円(前日終値は142円)で寄り付きました。掲示板ではストップ高確定!みたいな威勢のいい書き込みがたくさんありましたが、そんなに甘くはないですね。それにしてもこれほどの上方修正で18円しか上がらなかったのは、まだ業績や先行きに対する懸念を払拭できていないためだと思います。
そしてもう一つの問題は株主構成にあると思っています。
好業績を発表したからといって株価が急騰するとは限らなくて、すでに多くの投資家が予想した程度の業績であれば、すでに織り込み済みという理由で売られることさえあります。
今回のVTホールディングス(7593)の上方修正は、2Qについては2回目の上方修正になりますし、通期計画も上方修正してきたので予想以上の上方修正だったと私は捉えています。配当については何も触れられていないのが残念ですが、配当については決算発表を待ちたいと思います。
期待以上の上方修正なのにあまり株価が上がらなかったのは、PER2.3倍というこの値段でも売りたい大口投資家がいるためだと思います。
VTグロース投資事業有限責任組合として株主名簿にも登場しているGYAKUSANがずっと売り続けています。
2009年4月には原因不明のまま52円まで急落して、リーマンショック後の世界的な不況の中で、当時は倒産するのではないかとかなりビビリましたが、後からJPモルガン・アセット・マネジメントの大量の売りが原因だと分りました。ホント大口投資家に振り回されて、個人投資家は迷惑している銘柄だと思います。
その後GYAKUSANに新株予約権を割り当てて資金調達を行い、なぜか急騰して2009年8月には232円まで上がっています。GYAKUSANが高値で売り抜けるために仕掛けたのではないかと思っています。その後は一相場終って出来高も細り、以前のVTホールディングスに戻っています。
まだJPモルガン・アセット・マネジメントの処分も続いているかもしれませんし(保有割合が5%を切ったので報告はない)、さらにGYAKUSANの売りも断続的に続いているので、どうしてもボックス圏の値動きになってしまいます。まあ好業績だからボックス圏にとどまっているとも言えますがあせあせ(飛び散る汗)業績が悪ければ容赦ない処分でまた52円を試していたかもしれません。
VTホールディングス(7593)
   クリックで拡大します グッド(上向き矢印)
上記の株価チャートを見てもらえば、この間の値動きがよく分かりますね。それにしても7月末から8月にかけての急騰は異常だと思います。
GYAKUSANの大量保有報告をまとめると下記の通りです。
VTホールディングス(7593)
GYAKUSANに対しては、2009年8月7日に3億円分の転換社債型新株予約権付社債を発行しています。転換価格は92円です。当日の終値は180円なのでほぼ半額の価格で転換できる社債を発行しています。かなり有利な条件での発行だと思います。さらに社債金利は5%exclamation×2と驚きの好待遇で、なぜこんなにGYAKUSANに有利な条件でわずか3億円ほどを調達しないといけなかったのか今でも疑問に感じています。
償還期間は3年間で、2012年8月7日までに株式に転換するか、満期に元本を受取るか、あるいは期限前に20%割増価格でVTホールディングスが買い取るかという商品設計になっています。

割当後すぐに半分は株式に転換し、8月の高値で一部を売り抜けているものと思われます。上記表の株式欄を見れば、継続的に減少しているのが分ります。10月18日付けで新株予約権の株数が減っているのは、VTホールディングスが7,000万円分を20%の利息を上乗せして繰上償還したためです。資金的にも余裕が出てきたわけですから、潜在株式を減らすためにも、5%という高い金利負担を減らすためにもすべて期限前償還すればいいのに、なぜ8,000万円分残したのかは分りません。株に転換して売った方が儲かると考えているGYAKUSANが、繰上償還に抵抗しているのではないかと思っています。
7,000万円分の繰上げ償還に応じたのは、保有割合を5%以下にして報告義務から逃れるためだと思います。上記の表の通り見事に4.77%と5%以下に収まっています。今後は保有報告の必要がなくなるので、GYAKUSANがどんな売買をするのかは分らなくなってしまいます。報告義務を逃れるためしぶしぶ7,000万円分の繰上げ償還に応じたのだと推測しています。

つぎにその大量保有報告を見てみます。
報告書では直近60日間の売買を記載する欄があります。この部分を見られるのをGYAKUSANは嫌がったのだと思います。
VTホールディングス(7593)

VTホールディングス(7593)
上記の表が報告義務期間中のGYAKUSANの売買状況です。ただ売るだけではなくて頻繁に売買を繰り返しているのが分ります。掲示板でGYAKUSANは売っていない!と言っている人もいますが、なぜ売っていないと言い切れるのか私には分りません。
GYAKUSANはずっと売却傾向であり、取得価格は92円なので160円程度で売れれば十分に利益が出ます。20%割増で期限前償還してもらっても110円相当なので、110円以上で売れるなら株に転換して売った方が得になります。あとどれだけ残っているのか分りませんが、まずは手持ちの84万株を少しずつ処分し、それがなくなったら残りの予約権を行使してまた売却を続けると思われます。
この2日間で100万株近い出来高がありましたが、どの程度GYAKUSANの処分が進んだのかが気になりますね。いっそのことJPモルガンのように一気に売却してすっきりさせて欲しいものです。

続いて配当についてです。
過去のVTホールディングスの業績推移と配当は下記の通りです。
VTホールディングス(7593)
本業の儲けを表す営業利益は比較的順調に成長していますが、純利益は特損などの発生で大きくブレています。このあたりの不安定さが会社への信頼感の低さや株価低迷に表れています。過去利益が出ると本業以外に手を出して、業績不振企業を買収してみたり、ファンドなどの金融商品を買ってみたりして、それが結果としては大きな特損につながっています。
環境関連の子会社は儲かっているではないか!という反論もありそうですが、この会社については2006年に巨額の特損を計上して身軽になっているので、利益が出て当然だと思います。2006年は経常利益段階までは大幅な増収増益で、本来なら高い配当が期待できたのに、E−Fourの巨額の特損のためになぜか最終赤字に転落してしまい、無配になってしまいました。当時の株主の犠牲の上に今の環境事業の高収益があることを理解して欲しいものです。
2008年は秋のリーマンショック以降業績が低迷しましたが、経常利益まではきちんと出ていて、赤字になったのは投資先の株価下落などの影響です。本業に集中していれば2008年もたぶん黒字でした。それだけ強固なビジネスモデルを持っているにもかかわらず、手元にお金が入るといろいろ会社を買ったり相場を張りたくなってしまうのが、過去のVTホールディングスの悪い癖です。
2009年は本業に集中したことで過去最高の利益を達成しましたが、なぜか持ち株会社にはお金がないもうやだ〜(悲しい顔)ということで過去最高益なのに配当は2円で、配当性向は4%です。目標は20%のはずなんですがちっ(怒った顔)
過去の経緯からすると、社内に多額のお金を内部留保させておくとロクな事がなかったので、せめて目標の配当性向20%程度は配当として還元して欲しいものです。子会社にはお金があるけど親会社にはお金がないので配当できません!ではなんのための持ち株会社制か分かりません。

まあ終ってしまったことを言ってもしょうがないですので、今までずっと応援し続けた株主のためにも、今年こそ過去最高益にふさわしい配当額を期待したいものです。今の予定では7円なので配当性向は10%です。配当性向目標から考えると最低でも14円は可能だと思います。過去我慢してきた分を上乗せして欲しいくらいです。
業績上方修正と併せて増配の発表もあるのではないかと期待していましたが、配当については触れられていなかったので、ぜひ決算発表時にはあわせて増配発表もお願いしたいと思います。
配当予想が2Q7円、期末7円の合計14円になれば、配当利回りが9%近くになるので、さすがに株価ももっと上がるでしょう。
過去最高益更新で増配後の予想配当利回りは9%、PERはわずか2.3倍となれば、GYAKUSANの売りをこなして上昇してくれるのではないでしょうか?あるいはGYAKUSANも売り方から買い方にドテンしたりしてわーい(嬉しい顔)売買が好きそうなGYAKUSANならありえない話でもなさそうです。
ぜひ経営陣の方々には、過去最高益に恥じないような株主還元を期待しますひらめき


posted by Zai at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | プレスリリース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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